山ごもれるやまとしうるはし

いろんな場所を訪ねたり、小さなことなど

Yuming流のホテル・カリフォルニア

はい、私は音楽好きです。

年齢からしてそうなのですが、基本的には70年代の洋楽が大好き。
だけど、例外的に大好きな日本のアーティストも何人かおりまして、ユーミンはその筆頭グループの一人です。

なんせ、デビューから知ってるし(年がわかるね)。
今は大阪にいますが結婚までは広島にいて、デビューしたてのユーミンはまだチケットそんなに売れず…初期のユーミンのコンサートは少なくとも当日券も売ってましたし、ツアーによってはチケット売り上げが芳しくないということで当日招待券?という名目のタダ券もばらまかれてました。
信じられないでしょうけどホントの話なんです。だって、それを私実際体験しましたから。

ということで、初期のユーミンのツアーは、私は少なくとも広島でそんなに苦労せずともチケット取れたし、2度はタダ券のお世話でコンサート見ました。ルン。

(ちなみに、今をときめくサザン・オールスターズも似たころにデビューしてまして、それも私広島で、当日券でコンサート見に行きました。
彼らはまだ「勝手にシンドバッド」しかヒットしてなく、持ち歌もなかったせいでほとんどクラプトンとかの洋楽のカヴァーやってましたね)

そんなせいかなんのせいか、こないだ頭の中で彼女の「時のないホテル」というアルバムの中の「時のないホテル」という曲がループしまくったという次第です。
これは彼女の9枚目のオリジナルアルバム、松任谷由実になってからの5枚目のアルバムです。
結婚した後の地味アルバムの一枚と言うものかもしれないけど、なかなかどうして。

決して派手ではありませんが本当に完成度の高い素晴らしい作品です。収録された曲はどれも素晴らしく(ま、当時の彼女のアルバムは全部そうでしたが)捨て曲無し、いつ聞いてもすばらしいなあとほれぼれしてしまうものです。


そんなアルバムのタイトル曲がこの曲ですが、これはもう文句なくイーグルスホテル・カリフォルニアに対するオマージュ(だと私は感じてる)。

んでもって、「時のないホテル」を探しましたがようつべには残念ながらありませんでした。

ユーミンはVOYAGERがメガヒットしてすごくメジャーになりましたが、私はむしろそれまでの彼女がおすすめです。
デビューからの3枚の荒井由実時代のものはもちろんですが、その後のVOYAGERに至るまでのアルバムもほんとうに素晴らしいです。
私的には最初から12枚目の「昨晩お会いしましょう」までのアルバムはまさに「神」ですね。
最近のユーミンがお好きな方も、文字通り温故知新です、ぜひ時のないホテル含む昔のユーミンのアルバムも聴いてみたくださいね。

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このアルバムを買ってから、ブラウンズホテルとそこのアフタヌーンティーにどれだけあこがれたことか…

結局、その後何度かイギリスも行ったけど、ブラウンズホテルのアフタヌーン・ティーにはご縁のなかった私でした。(´Д`)ハァ… 

www.roccofortehotels.com


さらにさらに、「雨に消えたジョガー」という曲の中に「ミエロジェナス
ロイケミア」っていう病名?が出てくるんですが、当時広大医学部に在籍してた身内に「ミエロジェナスロイケミア」ってどんな病気?って聞いてみたりもしました。
当時はインターネットもなくて、彼ははがきで
詳しい説明を返してくれました。その内容は忘れたけど、ああ、深刻な病気なんだなと思ったことは覚えてます。なんか切なかったなぁ。

…そしてユーミンの有名なエピソード。
その昔、イギリスのプロコル・ハルムというバンドの「青い影」という曲が大ヒットしたんですが、それを聞いたユーミンは(こんな曲なら私にも書ける)と思ってプロのSSWを目指したそうです。

その予感通り、彼女はひこうき雲で鮮烈なデビューをかざり、その後のヒットは枚挙にいとまなく。
んで、当時ヒット連発中のユーミンプロコル・ハルムを意識して書き上げたのが荒井由実時代のラストシングルでもある1976年3月5日にリリースされた「陰りゆく部屋」。
これはアルバムには入らなかったのでもしかしたらご存知ないかたもおられるかも。

そして、この曲含む大昔のツアー
のビデオがようつべに上がってたので載せときます。
勿論見に行きましたよ、広島で。
ここらへんのユーミンは何度も言いますが、そんなすさまじいチケット争奪戦はなかったんです(ちょっと自慢)。

ちなみに、最初の曲「78」で、バックでセブンティエ~イトっていうコーラスが入りますが、アルバムではなんとあれはキー坊(上田正樹)が担当しておりましたよ!
んでもって、その次が「陰りゆく部屋」でございます。

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もう30年以上昔になるの、ついこないだのことみたいです。
ほんとに懐かしいし、彼女のコンサートにはいつもかならず素晴らしい驚きと感動をいただきましたわ。
ありがとう、ユーミン
そしてこれからも、ずっとずっと活躍してください。

このアルバムの中には名曲「水の影」も収録されています。
ユーミンの曲はたくさんの人がいろんな曲を取り上げて歌っておられますが、私はたいていの場合「ああ、これもいいけどやっぱり本家のユーミンがいいや」って思ってしまいます。
しかしながら、例外的にいいなと思ったもののひとつがこのシモンズがうたう「水の影」です。
こちらも聞いてみてくださいね。

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さらにおまけとして。
これが陰りゆく部屋のイントロの元曲、プロコル・ハルムの「グランド・ホテル」でございます。お楽しみください。

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